国産の農業用ドローン一覧

目次

国産の農業用ドローンは、日本の複雑な地形や圃場に合わせて開発されているのが特徴です。導入後のサポートやメンテナンス体制も充実しており、安心して導入できるでしょう。

本記事では、国産の農業用ドローンメーカーと主な機体について紹介します。

マゼックス

飛助シリーズ
(飛助15、飛助10、飛助mini)

農業現場の声から生まれた国産ドローン。シンプルな送信機は、画面上で圃場の形をなぞるだけで飛行ルートを自動作成したり、始点と終点を設定するだけでその間を自動往復する「ABモード」を搭載したりと、簡単な操作で散布作業を完結できます。一部機種ではタッチ操作にも対応しています。

※タッチ操作対応は飛助15のみ。

スリー・エス(FLIGHT-AG)

FLIGHT-AG V3

10Lクラスの農薬散布に対応した低価格な国産ドローンです。ABモードや全自動散布といった主要機能を、アプリを介さず送信機主体で操作できるシンプルな設計が魅力です。

また、最大風速8m/sに耐える高い飛行安定性も特徴。風に流されてルートがずれる心配が少ないため、初めてドローンを導入する方でも落ち着いて操作に集中できます。

ヤマハ発動機

YMRシリーズ(YMR-08、YMR-II)

産業用無人ヘリの開発で培ったヤマハの技術を凝縮。二重反転ローターが生む強力なダウンウォッシュ(吹き下ろしの風)が作物の根元まで薬剤を届け、散布ムラを抑制。大規模圃場向けのパワフルなモデルも取り揃えています。

ナイルワークス

Nile-JZシリーズ(Nile-JZ Plus)

「空からの精密農業」を掲げるドローン。ボタン1つで離陸から散布、着陸まで自動で行います。センチメートル単位の精度で飛行し、1株ごとに作物の生育状態を診断。病害虫を検知した箇所だけに農薬をピンポイント散布し、農薬等の削減に貢献します。

NTT e-Drone Technology

AC101 connect

NTTグループが開発した国産ドローン。軽量コンパクトな設計で、標準の液剤散布に加え、オプションで粒剤散布にも対応。事故が起きやすい離着陸の操作や、散布ムラ・進路のブレを補正する各種アシスト機能を搭載しているため、初心者からベテランまで扱いやすい機体です。

TEAD

TA408-F

圃場の様子をリアルタイムで確認できるFPVユニット(前方カメラ)を搭載した8Lドローン。高度維持・飛行速度維持機能により、難しい操作なしで均一な散布を実現します。高輝度LEDを備え、薄暗い早朝からの作業にも対応可能です。

丸山製作所

MMC940AC

農林業用機械メーカーが、自社開発のオリジナルポンプを搭載した5Lクラスのドローンです。各種センサーが機体のぐらつきを抑制する点などが特徴。GPSによる速度制御により、複雑な操作を行うことなく安定した散布が可能です。

ミドリ

GH-20

農業法人でもあるメーカーが開発した、20Lの大容量タンクを搭載したドローン。液体農薬から肥料・種子まで幅広く対応します。本体とモーターは防水仕様で水洗いも可能。散布地点を登録するだけの自動散布モードで、効率的な作業をサポートします。

スカイロード

弥七(やしち)シリーズ
(5L、10L、15L)

出荷前の全機フライトテストで「初期不良ゼロ」をモットーに掲げるメーカーのシリーズです。5L、10L、15Lの3種類を揃え、全機種で散布バーの折り畳みに対応しています。

中央ノズルのみでのピンポイント散布が可能なほか、バッテリー接続時の火花を抑える電源スイッチを標準装備。機体やバッテリーの劣化を防ぎ、長く安心して使える工夫がされています。

東光鉄工

TSV-AQ3

地元農家の声から生まれた、8Lのタンクを搭載したドローン。薬剤の散布に加え、肥料や種子の散布にも利用できるなど、1台で複数の用途に対応できるのが特徴です。機体は丸洗い可能で手入れも簡単。ABモードなどのアシスト機能が搭載されているため、誰でも簡単な操作が可能です。

ドローンパワーテクノロジーズ

AGRI DRONE

カーボン素材採用で約4.5kgと軽量なドローン。小回りが利くため、機械が入りにくい中山間地域での散布に適しています。液体農薬や肥料、除草剤など幅広く活用でき、コストパフォーマンスの良さも特徴です。

DroneWorkSystem

PHOENIX-AE30

散布から運搬までこなす多機能ドローン。ユニット交換式で、30Lの液剤タンクと22Lの粒剤タンクに対応するほか、運搬用としても利用可能です。タンクユニットはスライドレールで簡単に交換でき、一台でマルチな活躍が期待できます。

東京ドローンプラス

ヘリオスアグリシリーズ(5L・10L・16L)

全国の農家の声に基づき、ABモードや高度維持レーダーなど効率的な散布に必要な機能だけを絞り込んだシリーズ。5L・10L・16Lの3機種を揃えます。機体や送信機だけでなく、3日間の基本講習までがセットになっており、導入後すぐに運用を始められます。

石川エナジーリサーチ

アグリフライヤー

自動車開発の技術を活かした、耐用年数8年設定の純国産ドローン。1,000時間の連続耐久テストをクリアしたモーターなど、高品質な部品で構成されています。機体はモーターを含めて丸洗いでき、メンテナンス性にも優れています。

cirobotics

ciDrone AG R-70

最大積載重量70Lを誇る、超大容量ドローン。16頭ノズルを搭載し、高粘度の液体肥料やハウスへの遮光剤など、従来の機体では難しかった多量散布を可能にします。ABモードなど自動飛行にも対応しています。

サイトテック

YOROI 6S1750F

用途に応じてカスタマイズできるユニット交換式のドローン。農薬散布はもちろん、ユニット交換により農作物の運搬や農地の測量などにも活用できます。カーボンシェル採用で頑丈かつ軽量な機体を実現。アームは着脱式で持ち運びにも便利です。

ACSL

SOTEN(蒼天)

高いセキュリティ性能を誇る国産の空撮ドローン。IP43の防塵・防水性を備え、風にも強い設計です。カメラは交換式で、圃場センシング用のマルチスペクトルカメラ(特定の光の波長を捉えるカメラ)にも対応。悪天候下でも安定した生育調査を可能にします。

稲作・果樹・葉菜別 おすすめ農業用ドローン3選
初めて導入する人にも向く
散布用ドローン3選

散布用ドローンは、価格やスペックだけで選ぶと導入後に使いにくさを感じることもあります。
初めて導入する場合は、操作のしやすさやサポート体制、圃場との相性まで含めて選ぶことが大切です。
ここでは、初めて導入する人にも向く散布用ドローンを3つ紹介します。

稲作向け
葉裏や根元まで薬剤を届け、
周囲への飛散にも配慮
飛助とびすけ15
(マゼックス)
マゼックス 飛助15
引用元:マゼックス公式サイト
(https://mazex.jp/product/tobisuke15)
特徴
●4枚プロペラと前後自動切替ノズルを採用。葉裏や根元まで薬剤を届けやすく、周囲への飛散にも配慮しながら散布を進められる。

●軽量かつコンパクトで、組み立ても簡単。圃場での準備負担を抑えやすい。

●水稲防除で、使いやすさと散布性能の両方を重視したい場面に合う。
価格 1,375,000円〜(税込)
一度に積める量 15L
収納時のサイズ 720×800×770mm
果樹園・傾斜地向け
樹木や支柱を避け、
傾斜のある圃場にも対応
AGRASあぐらす T25
(DJI JAPAN)
DJI JAPAN AGRAS T25
引用元:DJI JAPAN公式サイト
(https://ag.dji.com/jp/t25)
特徴
●前後の障害物を捉えるレーダーと、周囲を立体的に捉えるカメラを搭載。障害物回避や地形追従を活かして散布を進められる。

●折りたたみ式で、一人でも持ち運びや離着陸を進めやすい。

●20kgの散布と25kgの散粒に対応。作業内容に応じて使い分けられる。
価格 参考価格:約144万円(税込)
※要見積もり
一度に積める量 20L
収納時のサイズ 1050×690×820mm
多品種栽培向け
自動飛行モードを搭載
圃場ごとの設定がしやすい
YMRわいえむあーる-Ⅱ
(ヤマハ発動機)
ヤマハ発動機 YMR-Ⅱ
引用元:ヤマハ発動機公式サイト
(https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/ymr/)
特徴
●初心者でも設定しやすい自動飛行モードを搭載。圃場ごとの設定変更を進めやすい。

●防塵・防水性を備え、洗浄や手入れの負担を抑えやすい。品目ごとの切り替えにも向く。

●収納時約1/2サイズのコンパクト設計で、持ち運びや保管しやすい。
価格 1,859,000円(税込)
一度に積める量 10L
収納時のサイズ 559×1799mm ※
※ ヤマハは収納時最小サイズを記載。全長はフレーム部559mm、スキッド部573mm。