農業用ドローンのメンテナンス
メンテナンスのタイミング
飛行前
次のような点を確認します。
- ネジが緩んでいないか
- プロペラやフレームがゆがんでいたり傷んだりしていないか
- バッテリー充電量が不足していないか
- 電源が正しく入り、かつ問題なく作動するか
- 異音の有無 など
飛行後
飛行後にも、次のような点について確認しておきます。
- 機体が汚れたりしていないか
- ゆがみや損傷部分が生じていないか
- 異常な発熱をしている部分はないか
- ネジが緩んでいないか など
飛行20時間ごとの点検
20時間飛行させたら、そのたびに次に挙げるような点検および整備を実施します。その内容を、忘れずに「無人航空機の点検・整備記録」に記録しておきましょう。
- 部品がしっかりと取り付けられているか/ネジなどが緩んでいないか
- プロペラやフレームにゆがみや損傷がないか
- 交換の必要がある部品の有無
- 通信系統を含む自動制御系統が正しく作動しているか
ドローン全般におけるメンテナンス
フレーム
フレームに汚れが付着している場合には、クロスを使って丁寧に拭き取ります。また、がたつきやヒビ割れ、緩みなどの有無を調べます。内部もチェックしてください。
バッテリー
毎回、忘れずに残量やセル毎のバランスを確認してください。残量が少ない場合には、60%に戻るまで充電をしてから保管します。
送信機のバッテリー状態
送信機については、バッテリー状態を確認するのを忘れてしまうケースが多いため、注意が必要です。使用前と使用後に、残量を確認するようにしましょう。
プロペラ
プロペラは、ドローンの命ともいえる重要な部分です。使用中や運搬中に、欠けたり割れたりしまっていると大変です。飛行前には、必ず状態を確認するようにしてください。
農薬用ドローンのメンテナンス
配管、タンク内
飛行させた後には、たいていの場合、配管に農薬が残っています。そのまま放っておくと、配管内部で固まってこびりついてしまいます。詰まりの原因となるため、必ず掃除しておきましょう。ドローンを長持ちさせるための、重要なメンテナンスです。
ポンプ
ポンプの掃除も忘れずに行いましょう。水道水をポンプ内に通して掃除し、農薬が残ったままにならないようにしてください。ポンプ内のギア部分に農薬が固着すると、次回作動時にトラブルが生じる可能性があります。
モーター
モーターについては、必ずしも毎回メンテナンスを行う必要はありません。ただし、モーター内に農薬や粉塵が固着していると故障しやすくなるので、年に1度はメーカーによるメンテナンスを受けるようにしましょう。
ノズル
農薬の噴霧を行う部分なので、どうしても汚れが溜まりやすいです。パッキンなどは、農薬が付着したまま長時間経過するとボタ落ち防止機能が作動しなくなってしまいます。使用後には毎回、きれいにしておくことが大切です。
基礎知識を紹介
農業用ドローンのメーカー選びの手助けをする当サイトでは、他にも農業用ドローンを導入するなら知っておきたい基礎知識をまとめています。ぜひ参考にしてください。