農業用ドローンによる種まき
播種(はしゅ)とは作物の種子をまく作業で、農業用ドローンは水稲の直播(ちょくはん)に活用されることがあります。ここでは、ドローンによる播種作業のメリットと、実際の導入事例を参考としてご紹介します。
農業用ドローンで播種を行うメリット
直播作業に用いることで田植えが不要になる
水田に、種もみを直接まいていく方法を直播と呼びます。この直播作業にドローンを活用することで、稲の苗づくりや田植えの作業が不要となるため、農業従事者の負担が大幅に軽減。
しかも、収穫量については直播機を用いたケースと同等であるというデータもあり、生産性の向上が期待できます。
移植栽培に比べて作業時間を短縮できる
農業用ドローンによる播種作業は、作業時間の短縮にもつながります。
JA新いわての事例によると、ドローンを用いた播種作業の時間は0.82時間/10a。播種と苗づくりによる移植栽培は時間4.05時間/10aとなっているため、作業時間を約80%も短縮できたことになります。
活用事例
ドローンによる直播で作業時間を削減
20年前から水稲の湛水直播を実施している株式会社アグリッシブでは、16haのほ場のうち、1.6haをドローンによる直播で行っています。
直播機では10aあたり10分かかっていた作業が、ドローンでは2分に削減できたとのこと。収穫量も10aあたり520㎏と、直播機を用いたケースと同程度を実現しています。
移植栽培と同等の収量を確保
茨城県の五霞町で水稲とさつまいも栽培を行っている会社では、ドローンを使った水稲の直播を2019年より実施しています。
作付については移植栽培55ha、ドローン直播が20haとなっており、ドローンの直播時間は10aあたり約5分。2021年度の直播における収量は10aあたり540㎏と、移植栽培と同レベルであったとのことです。
活用方法を紹介
農業用ドローンのメーカー選びの手助けをする当サイトでは、他にも農業用ドローンを導入するなら知っておきたい活用方法をまとめています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
播種作業の省力化が期待できます
農業用ドローンを使って播種作業を行えば、苗を育てる・苗を植えるといった作業をカットできるため、農家の労働負担軽減につながります。
重要なポイントとなる収量についても移植栽培と変わらないというデータが出ているため、積極的に導入を考えてみても良いでしょう。
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