農業用ドローンによる鳥獣害対策

目次

畑を荒らす鳥や獣から、作物を守るための鳥獣害対策。この対策は危険性が高いうえに肉体的な負担も大きく、高齢化や人材不足が進む農家にとって頭の痛い問題です。この鳥獣害対策に農業用ドローンはどう利用できるのか、情報をまとめてみました。

農業用ドローンで
鳥獣害対策を行うメリット

効率よく鳥獣の生態や観察を行える

農業用ドローンを利用すれば、農地や果樹園に足を踏み入れることなく、鳥獣の観察作業を行うことができます。

ドローンに搭載されたカメラを使うことで、広い範囲の観察作業を高精度で行うことが可能。鳥獣が発生する場所の特定にもつながります。

少ない人数で、短時間での観察が可能

農業用ドローンを導入することで、これまで複数人で行っていた鳥獣の観察作業を、少ない人数で行えるようになります。

また、人の足よりも短時間で作業を終えることができるため、業務効率もアップ。コストの削減も期待できるようになるでしょう。

立ち入りが難しい
危険な場所の観察が容易

立ち入りが難しい山間部や急斜面地といった場所でも、農業用ドローンであれば安全な場所から鳥獣の観察をすることができます。

また、ドローンに生物の熱を検知して可視化するサーマルカメラを搭載すれば、夜間の生態調査も可能となります。

活用事例

水田におけるウミネコ・スズメ対策に
効果を発揮

岩手県の沿岸部にある水田では、ウミネコやスズメによる被害が問題となっていました。

そこで、ウミネコ・スズメに対して農業用ドローンを飛行させる防除実験を実施。高度2~3mでドローンを飛行させることにより、音などを使うことなくウミネコやスズメを追い払えたとのことです。

有害鳥獣の場所を
ドローンで予測・特定

長野県小谷村では、遠赤外線カメラを搭載したドローンで夜間における有害鳥獣の生息状況調査を実施しました。

ドローンの飛行データから有害鳥獣が生息していると思われる場所を特定、その場所を共有することで地域と連携した捕獲作業が可能となりました。

その他に知っておきたい
活用方法を紹介

農業用ドローンで
鳥獣害対策をするときの課題

鳥獣害対策に農業用ドローンを活用する動きが広がる一方で、いくつかの課題もあります。まず、飛行許可や安全確保といった運用ルールの整備が必要です。特に夜間飛行や人家の近くでの運用では法令遵守と地域調整が欠かせません。
また、ドローンの飛行音や動きに鳥獣が慣れてしまうケースもあり、長期的な効果を維持するにはルート変更や他の対策との併用が求められます。
さらに、赤外線・サーマルカメラなどの高性能機材を活用するには導入コストや操作技術のハードルも存在します。こうした課題を踏まえ、地域ぐるみの運用やデータ共有による継続的な対策が今後の鍵となるでしょう。

農業用ドローンのメーカー選びの手助けをする当サイトでは、他にも農業用ドローンを導入するなら知っておきたい活用方法をまとめています。ぜひ参考にしてください。

農業用ドローンの活用方法

上空から観測し、
夜間も安全に行える鳥獣害対策。

畑や水田を荒らす鳥獣は動きが速く、人力での観察や防除は危険を伴います。農業用ドローンなら安全な上空から生態を把握し、効率的な対策が可能です。
サーマルカメラを搭載すれば夜間の確認も行え、地域と連携した継続的な防除にも役立ちます。
ドローンは今後、省力的で持続可能な鳥獣害対策の中心的なツールとなっていくでしょう。

このメディアでは、日本の圃場で活躍する農業用ドローンのメーカーを紹介しています。TOPページでは生産する作物に適した農業用ドローンメーカーを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

【作物別】農業用ドローン
おすすめメーカー3選

稲作・果樹・葉菜別 おすすめ農業用ドローン3選
初めて導入する人にも向く
散布用ドローン3選

散布用ドローンは、価格やスペックだけで選ぶと導入後に使いにくさを感じることもあります。
初めて導入する場合は、操作のしやすさやサポート体制、圃場との相性まで含めて選ぶことが大切です。
ここでは、初めて導入する人にも向く散布用ドローンを3つ紹介します。

稲作向け
葉裏や根元まで薬剤を届け、
周囲への飛散にも配慮
飛助とびすけ15
(マゼックス)
マゼックス 飛助15
引用元:マゼックス公式サイト
(https://mazex.jp/product/tobisuke15)
特徴
●4枚プロペラと前後自動切替ノズルを採用。葉裏や根元まで薬剤を届けやすく、周囲への飛散にも配慮しながら散布を進められる。

●軽量かつコンパクトで、組み立ても簡単。圃場での準備負担を抑えやすい。

●水稲防除で、使いやすさと散布性能の両方を重視したい場面に合う。
価格 1,375,000円〜(税込)
一度に積める量 15L
収納時のサイズ 720×800×770mm
果樹園・傾斜地向け
樹木や支柱を避け、
傾斜のある圃場にも対応
AGRASあぐらす T25
(DJI JAPAN)
DJI JAPAN AGRAS T25
引用元:DJI JAPAN公式サイト
(https://ag.dji.com/jp/t25)
特徴
●前後の障害物を捉えるレーダーと、周囲を立体的に捉えるカメラを搭載。障害物回避や地形追従を活かして散布を進められる。

●折りたたみ式で、一人でも持ち運びや離着陸を進めやすい。

●20kgの散布と25kgの散粒に対応。作業内容に応じて使い分けられる。
価格 参考価格:約144万円(税込)
※要見積もり
一度に積める量 20L
収納時のサイズ 1050×690×820mm
多品種栽培向け
自動飛行モードを搭載
圃場ごとの設定がしやすい
YMRわいえむあーる-Ⅱ
(ヤマハ発動機)
ヤマハ発動機 YMR-Ⅱ
引用元:ヤマハ発動機公式サイト
(https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/ymr/)
特徴
●初心者でも設定しやすい自動飛行モードを搭載。圃場ごとの設定変更を進めやすい。

●防塵・防水性を備え、洗浄や手入れの負担を抑えやすい。品目ごとの切り替えにも向く。

●収納時約1/2サイズのコンパクト設計で、持ち運びや保管しやすい。
価格 1,859,000円(税込)
一度に積める量 10L
収納時のサイズ 559×1799mm ※
※ ヤマハは収納時最小サイズを記載。全長はフレーム部559mm、スキッド部573mm。