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ヤマハ発動機

目次

ヤマハ発動機は、「YMR-08」「YMR-08AP」「YMR-Ⅱ」3タイプの農業用ドローンを販売。機械操作が苦手な方に嬉しい設計が魅力です。ここでは、ヤマハ発動機の農業用ドローンの特徴や事例、サポート内容などについてご紹介します。

ヤマハ発動機の農業用ドローンの特徴

産業用無人ヘリコプターの技術が活かされている

ヤマハ発動機は、産業用無人ヘリコプターで培ったノウハウを活かし、農業用ドローンでも力強いダウンウォッシュを実現させています。これにより、株元まで薬剤を届ける高い散布性能を発揮。前後対称の二重反転ローターで、前後進でもムラのない散布品質を維持しています。

3つのフライトモードで初心者でも扱える設計

「ノーマルモード」「自動クルーズコントロールモード」「自動ターンアシストモード」の3つのフライトモードを用意。圃場の状況や操作者のスキルに合わせてモードの切り替えが可能です。マニュアル操作以外の操作モードを選べるので、ベテランだけでなく初心者でも扱える設計となっています。

座学と実技で学べる「ヤマハマルチローターアカデミー」

YMR-08の操作に必要な技術が学べる教習所を全国25ヶ所に設置。農薬散布のポイントや安全に係わることなど、現場で即使える知識や技術を学ぶことができます。法規制なども網羅したEラーニングで好きなときに学習可能。シミュレーターで慣れた後は、実機を使ったトレーニングも受けることができます。

目的に合った
農業用ドローンを求めるなら

このメディアでは、他にも、農業用ドローンのメーカーを紹介しています。TOPページでは利用する目的に合わせてオススメの農業用ドローンメーカーを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

【目的別】農業用ドローン
おすすめメーカー3選

ヤマハ発動機の農業用ドローンの機体について

YMR-08

ヤマハ発動機YMR08
引用元:ヤマハ発動機公式HP
https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/multi/

YMR-08は1フライトにつき1ヘクタールの連続散布を可能にした農薬散布ドローンです。薬剤をムラなく株元まで散布できるように、独自開発した二重反転ローターを搭載

他にも平地から勾配まで対応可能な「高度維持機能」や、下速速度を制御できる「着地アシスト機能」など需要の高い機能を搭載しています。場の状況やオペレーターのスキルに合わせて3つの操作モードを選択できたり、軽トラックに積載できるコンパクトなサイズも扱いやすいポイントです。

機体

機体名称 YMR-08
最大離陸重量 (kg) 24.9以下
ローター枚数 8
ローター配置 4X+サイド二重反転
フライト時最大全幅(mm) 2181
フライト時最大全長(mm) 1923
全高(mm)※最大離陸重量目安 669
収納時最小全幅(mm) 1799
収納時最小全長(mm) 559(フレーム部) 573(スキッド部)
フレーム形式 モノコックシェル
アーム収納形式 ストレート

ローター

ローター径 (inch) 26
ローター形式 ハイブリッドローター

機体電力・バッテリー

平均消費電力(kW) 2.5
バッテリー定格容量 (Wh) 852
定格電圧 (V) 44.4
サイズ(mm) L:360 W:149 H:166
バッテリーマネージメントシステム HBMS-SL1
※ハイパワーバッテリー用マネージメントシステム

充電器

充電時間 (h) 通常充電:2.5 急速充電:1

液剤散布装置

散布装置名称 SP1-10
最大タンク容量(L) 10L
吐出方式 ノズル方式(2個)/滴下
散布幅 (m) 4
散布速度 (km/h) 10~20

粒剤散布装置

散布装置名称 GR1-10
最大タンク容量(L) 10L
吐出方式 インペラー式
散布幅 (m) 5(除草剤1kg粒剤使用時)
散布速度 (km/h) 10〜20

YMR-08AP

ヤマハ発動機
引用元:ヤマハ発動機公式HP
https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/multi_ap/

先に紹介したYMR-08の翌年に登場したのがこちらの「YMR-08AP」です。オートパイロットによる自動散布機能と、「agFMS」という農業用アプリケーションを加えて測量モジュールによる散布ルートの自動生成や、障害物の位置を読み込ませて障害物を回避する散布ルートを自動生成するなど高精度散布を実現しました。

サイズはYMR-08とほぼ同じですが、液剤散布装置の散布幅が4mから5mと1mワイドになっているなど、より利便性が高まっています。

機体

機体名称 YMR-08AP
最大離陸重量 (kg) 27.0以下
ローター枚数 8
ローター配置 4X+サイド二重反転
フライト時最大全幅(mm) 2181
フライト時最大全長(mm) 1923
全高(mm)※最大離陸重量目安 702
収納時最小全幅(mm) 1799
収納時最小全長(mm) 559(フレーム部) 573(スキッド部)
フレーム形式 モノコックシェル
アーム収納形式 ストレート

ローター

ローター径 (inch) 26
ローター形式 ハイブリッドローター

機体電力・バッテリー

平均消費電力(kW) 2.95
バッテリー定格容量 (Wh) 852
定格電圧 (V) 44.4
サイズ(mm) L:360 W:149 H:166
バッテリーマネージメントシステム HBMS-SL1
※ハイパワーバッテリー用マネージメントシステム

充電器

充電時間 (h) 通常充電:2.5 急速充電:1

液剤散布装置

散布装置名称 SP2-10
最大タンク容量(L) 10L
吐出方式 ノズル方式(2個)/滴下
散布幅 (m) 5
散布速度 (km/h) 13~20

粒剤散布装置

散布装置名称 GR1-10
最大タンク容量(L) 10L
吐出方式 インペラー式
散布幅 (m) 5
散布速度 (km/h) 10~20

YMR-Ⅱ

ヤマハ発動機YMR-Ⅱ
引用元:ヤマハ発動機公式HP
https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/ymr/

2023年に販売されたモデルです。YMR-08シリーズの優れた自動飛行機能はそのままにして、機能性の拡張や扱いやすいサイズへとモデルチェンジしています。

8枚だったローターは6枚にし、収納時はローターを折り畳んで元のサイズの1/2の体積にサイズダウンできたり、4Kカメラによる空撮機能の追加をしてさらなる農作業の効率化を追求。さらに、取得したデータの流出や機体の乗っ取りなどを防ぐ高い情報セキュリティ機能も搭載しています。

機体

機体名称 YMR-Ⅱ
最大離陸重量 (kg) 26.5
ローター枚数 6
ローター配置 6X
全長 × 全幅 × 全高(mm) 1,970×2,157×786 ※液剤タンク含む
収納時の全長 × 全幅 × 全高(mm) 733×626×786 ※液剤タンク含む
フレーム形式 ボックスフレーム構造
アーム収納形式 下方折りたたみ式

ローター

ローター径 (inch) 27.2
ローター形式 CF 強化樹脂(折りたたみ式構造)

機体電力・バッテリー

平均消費電力(kW) 3.4
バッテリー定格容量 (Wh) 799
定格電圧 (V) 44.4
サイズ(mm) 149×255×243
バッテリーマネージメントシステム HBMS-SL 2
※ハイパワーバッテリー用マネージメントシステム

充電器

充電時間 (h) 通常充電:2.5 急速充電:1

液剤散布装置

散布装置名称 一体標準
最大タンク容量(L) 10L
吐出方式 ノズル方式(2個)/滴下
散布幅 (m) 5
散布速度 (km/h) 13~20

粒剤散布装置

散布装置名称 L97-N52X0-00
最大タンク容量(L) 10L
吐出方式 インペラー式
散布幅 (m) 5m(除草剤 1kg粒剤使用時)
散布速度 (km/h) 10~20

ヤマハ発動機の農業用ドローンの機能について

高度維持機能で安定した散布を実現

高度維持機能は、機体から地面までの距離を計測し自動で高度を維持する機能です。畔など小さな障害物には反応しないよう設計。機体速度15km/hまでであれば、勾配10%までの斜面に対応できるため、傾斜地でも一定の高度を保てます。圃場の状態に捉われず均一な散布が実現できます。

ヤマハ発動機の農業用ドローンの事例

短期間の薬剤散布で高い防除効果を発揮

⽔稲圃場では、近年ジャンボタニシによる農業被害が顕著となっており、YMR-08を活用した防除効果の実証実験が行われました。短時間でムラの少ない薬剤散布を実施し、散布後6日後には9割近くの防除を実現。実証実験に関わった生産者の方は、ドローンを本格導入し継続活用されています。

農業ドローンがつなぐ親子の挑戦

高齢化と後継者不足に直面する中、父は一度決めた農業の引退を翻意し、娘と共に新たな一歩を踏み出しました。 導入したのは、苗を植えずに種もみを直接水田に撒く「水稲直播」。その作業を支えるのが農業用ドローンです。 娘が操縦するドローンで効率化を図り、労働負担を軽減することで、父の経験と次世代の技術が見事に融合しました。 収穫された稲穂は黄金に輝き、家族の未来に希望をもたらしたのです。

農業用ドローンを利用したお客様の声

(前略)大学の授業でドローンとヘリの紹介があって、「ドローン欲しい」って言ったらその時は断られたんですよ。「そんなものうちじゃいれない」って、その後ヤマハさんと(実証散布を)やって、ドローンに芽生えちゃって「大学でドローンとってきてよ」みたいな。その時「ダメ」と言ったのは誰だよってすごく思いました。(後略)

ヤマハ発動機の農業用ドローンのサポートについて

全国に拠点で幅広く相談対応している

ヤマハ発動機は全国主要都市に拠点があるため、最寄りの拠点で製品に関する相談ができます。産業用無人ヘリコプターのサポートは公式HPで掲載されていますが、農業用ドローンのサポートに関しては掲載がないため、各自で問い合わせが必要です。

ヤマハ発動機の会社情報

会社名 ヤマハ発動機株式会社
所在地 静岡県磐田市新貝2500
電話番号 0538-32-1115
URL https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/
機械やPCが苦手でも使いこなせる
農業用ドローンメーカー

労働力不足や高齢化が進む農業の課題解決策として、農業用ドローンの導入が進んでいます。
本サイトでは、機械やPC操作が苦手な人でも導入しやすい農家の目的に合ったドローンメーカーを紹介します。

【目的別】
農業用ドローン3選

農業用ドローンは、利用目的に合わせて適切な製品を導入することが重要です。ここでは、稲作向け・果樹園向け・鳥獣被害対策といった、目的別に3種類の農業用ドローンをピックアップ。ドローンメーカーが実技講習も行ってくれるから、機体が苦手な人でも農業に活かせる知識や技術を身に付けられるでしょう。

稲作向け
農薬散布の負担を軽減できる
スリー・エス
FLIGHT-AG
スリー・エス FLIGHT-AG
引用元:スリー・エス公式HP
https://flight-ag.com/
費用

1,196,800円(税込)

特徴
  • 10ha(10町)の稲作農家に必要な機能だけを搭載
  • 複雑な操作は不要。誰でも扱える直感操作と、現場で使える講習
    サポート

公式HPで稲作向けの農業用ドローンの
機体を見る

電話で説明を聞く
受付時間(平日9:30~17:00)

果樹園向け
農薬散布と受粉を効率化
DJI JAPAN
AGRAS T25
DJI JAPAN AGRAS T25
引用元:DJI JAPAN公式HP
https://ag.dji.com/jp/t25
費用

1,440,340円(税不明)

特徴
  • 16個の噴霧ノズルで枝や密集した場所にも液体農薬を均一に散布
  • 樹間散布で届きにくい密集した果樹に浸透する果樹散布モードを搭載

公式HPで果樹園向け農業用ドローンの
機体を見る

鳥獣被害対策
害獣駆除と生育状況の解析
ACSL
SOTEN
ACSL SOTEN
引用元:ACSL公式HP
https://product.acsl.co.jp/
費用

-(公式HPに記載なし)

特徴
  • 夜間や遠方など、利用する場所と時間に合わせて4つのカメラを切り替え可能
  • 専用アプリケーションで簡単に飛行操作が可能

公式HPで鳥獣被害対策向けの農業用ドローンの機体を見る

※2024月4月9日調査 googleで「農業用ドローン メーカー」で100位まで検索し、公式HPが表示された農業用ドローンの販売会社の中から、ドローン講習と保証のあるサポート対応をしているメーカー8社から以下の特徴別にピックアップ
FLIGHT-AG:稲作農家向け独自機能(プライミングスイッチ、散布量調節ダイヤル、吹出インジケーター)を唯一搭載
AGRAS T25:果樹園向け果樹散布モードと散布を効率化させる液面センサー、FPVカメラを唯一搭載
SOTEN:4つのカメラを搭載し、唯一センシングに特化したドローン

【目的別】
農業用ドローンメーカー
3選