農業用ドローンでの除草剤散布の基本と注意点

目次

農業用ドローンで除草剤を散布する際には、使用できる薬剤の確認や法的な手続きが欠かせません。 ここでは、ドローンで扱える除草剤の選び方や、導入前に押さえておきたい基本情報をまとめました。

この記事でわかること
  • ドローン散布に対応した除草剤を確認する具体的な方法
  • 風向・散布高度・ノズル設定で飛散を防ぐポイント
  • 農薬散布の申請と圃場に合う機体を選ぶ注意点

農業用ドローンで除草剤を散布する場合は、製品ラベルや農薬登録情報提供システムで「無人航空機による散布」に対応した薬剤かを確認する必要があります。散布では風速・風向、散布高度、ノズル設定を確認し、周辺への飛散を防ぐ計画が重要です。加えて、農薬散布に必要な飛行許可・承認申請や、圃場・散布量に合う機体選びも事前に整理します。

ドローンで使える除草剤の基本

農業用ドローンで散布できる除草剤は、農薬取締法に基づき 「無人航空機による散布」として登録されている農薬に限られます。 すべての除草剤がドローンで使用できるわけではないため、製品ラベルを確認し、 「無人航空機による散布」または「無人ヘリによる散布」と記載があるものを選びましょう。

適用作物や使用量、使用時期などはラベルに明記されています。 登録のない薬剤を使用すると、法令違反となる可能性があるため注意が必要です。

対応除草剤の調べ方

どの除草剤がドローン散布に対応しているかを確認するには、 農林水産省の「農薬登録情報提供システム」を利用するのが確実です。

「農薬名」「作物名」「病害虫」「有効成分」などの条件で検索でき、 ドローン散布が認められている製品一覧を確認できます。

アンケート
農業用ドローンで除草剤を散布する際、最も不安なのは?
対応する除草剤を確認したら
次は機体選び

使用する除草剤が決まっても、どの農業用ドローンでも同じように散布できるわけではありません。 導入前には、散布する薬剤や圃場の広さ、必要な散布量などを踏まえて、 自分の作業条件に合う機体かどうかを確認しておくことが大切です。

除草剤散布に使う農業用ドローンの選び方

除草剤散布に使用する農業用ドローンを選ぶ際は、価格だけでなく、 散布する薬剤や圃場、作業量との相性を確認することが重要です。 導入後に使いにくさを感じないよう、機体を選ぶ際のポイントを確認しておきましょう。

使用する薬剤に対応できるか確認する

除草剤には液剤や粒剤などがあり、使用する薬剤によって必要な散布装置が異なります。 薬剤が無人航空機による散布に対応しているかだけでなく、 使用する機体や散布装置で扱えるかも確認しましょう。

圃場の広さや散布量に合っているか確認する

農業用ドローンは、機体によって搭載できる薬剤の量や作業性能が異なります。 圃場の広さや1回の散布量を踏まえ、 必要な作業量に対応できる機体かを比較することが大切です。

操作性やサポート体制も確認する

初めて農業用ドローンを導入する場合は、散布性能だけでなく操作のしやすさも確認しておきましょう。 また、点検や修理など、導入後に相談できる体制があるかも確認しておきたいポイントです。

散布用ドローンは、作物や圃場によって適した機体が異なります。 稲作向けの機体を含め、散布量や操作性、圃場との相性を比較してみましょう。

稲作向けの飛助10を含む
散布用ドローン3選を比較する

ドローンで除草剤を散布するメリット

広範囲を短時間でカバー

これまで人力で行っていた広大な除草作業も、ドローンを導入することで大幅に効率化できます。 飛行ルートを自動制御できるため、1haあたり数十分で均一な散布が可能です。

作業者の負担軽減

炎天下でタンクを背負うなどの重労働から解放され、高齢者や女性でも無理なく作業できるようになります。 また、上空から散布するためぬかるんだ圃場に入る必要がなく、安全性も高まります。

注意点・リスクと対策

薬剤の飛散(ドリフト)に注意

風の影響で薬剤が周囲に飛散する恐れがあります。 とくにオーガニック圃場や住宅地に隣接している場合は、 風速・風向の確認を徹底しましょう。 必要に応じて散布高度を下げ、ノズルや噴霧角度を調整してドリフトを抑制します。

飛行許可の申請が必要

除草剤を搭載したドローンは、航空法上「危険物輸送」および「物件投下」にあたるため、 国土交通省への飛行許可・承認が必要です。 申請には操縦者の飛行履歴や安全管理マニュアルの提出などが求められます。

申請は国土交通省のドローン情報基盤システム(DIPS)で行うのが一般的です。 複雑に感じる場合は、メーカーや販売代理店が代行してくれるケースもあります。

安全・効率的に除草作業を行うために

農業用ドローンを使った除草剤散布は、 正しい薬剤選び・飛行計画・安全運用の3点を守ることで、 安全かつ効率的に行うことができます。

除草剤や手続きを確認したら
次は散布用ドローンを比較

ドローンを使った除草剤散布では、使用できる薬剤や必要な手続きを確認したうえで、 圃場や作業内容に合う機体を選ぶことが大切です。

散布用ドローンは、価格やスペックだけでなく、 散布量や操作性、圃場との相性まで含めて比較してみましょう。 当サイトでは、初めて導入する人にも向く散布用ドローンを3つ紹介しています。

稲作向けの飛助10を含む
散布用ドローン3選を比較する

稲作・果樹・葉菜別 おすすめ農業用ドローン3選
初めて導入する人にも向く
散布用ドローン3選

散布用ドローンは、価格やスペックだけで選ぶと導入後に使いにくさを感じることもあります。
初めて導入する場合は、操作のしやすさやサポート体制、圃場との相性まで含めて選ぶことが大切です。
ここでは、初めて導入する人にも向く散布用ドローンを3つ紹介します。

稲作向け
葉裏や根元まで
薬剤を届けやすく、
初めてでも扱いやすい
飛助とびすけ10
(マゼックス)
マゼックス 飛助10
引用元:マゼックス公式サイト
(https://mazex.jp/product/tobisuke10)
特徴
●4枚プロペラと前後自動切替ノズルを採用。葉裏や根元まで薬剤を散布しやすく、水稲防除で散布ムラを抑えたい場面に向く。

●操作はシンプルで、6m自動移動機能やAB自動飛行モードにも対応。初めて農業用ドローンを導入する人でも扱いやすい。

液剤10L・粒剤10kgに対応したコンパクトな機体。持ち運びや保管の負担を抑えながら導入しやすい。
価格 109.78万円〜(税込)
一度に積める量 10L
収納時のサイズ 720×800×620mm
バッテリー料金 15.4万円〜(税込)
果樹園・傾斜地向け
樹木や支柱を避け、
傾斜のある圃場にも対応
AGRASあぐらす T25
(DJI JAPAN)
DJI JAPAN AGRAS T25
引用元:DJI JAPAN公式サイト
(https://ag.dji.com/jp/t25)
特徴
●前後の障害物を捉えるレーダーと、周囲を立体的に捉えるカメラを搭載。障害物回避や地形追従を活かして散布を進められる。

折りたたみ式で、一人でも持ち運びや離着陸を進めやすい

20kgの散布と25kgの散粒に対応。作業内容に応じて使い分けられる。
価格 参考価格:約144万円(税込)
※要見積もり
一度に積める量 20L
収納時のサイズ 1050×690×820mm
バッテリー料金 参考価格 27.5万円
多品種栽培向け
自動飛行モードを搭載
圃場ごとの設定がしやすい
YMRわいえむあーる-Ⅱ
(ヤマハ発動機)
ヤマハ発動機 YMR-Ⅱ
引用元:ヤマハ発動機公式サイト
(https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/ymr/)
特徴
●初心者でも設定しやすい自動飛行モードを搭載。圃場ごとの設定変更を進めやすい

防塵・防水性を備え、洗浄や手入れの負担を抑えやすい。品目ごとの切り替えにも向く。

収納時約1/2サイズのコンパクト設計で、持ち運びや保管しやすい。
価格 185.9万円(税込)
一度に積める量 10L
収納時のサイズ 559×1799mm ※
バッテリー料金 公式HPに記載なし
※ ヤマハは収納時最小サイズを記載。全長はフレーム部559mm、スキッド部573mm。